オーバープレーヤーの果て

携帯電話業界では再編が「少しだけ」進んだ。
 
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0909/14/news085.html:「国内に携帯8社は多すぎる」 NEC、カシオ、日立、携帯統合で海外市場へ
 
メーカ間の共同戦線は過去の所属組織間の摩擦が発生して上手くいかない例が多い。
例えば、各部品選定にしても、各組織で過去に使ってきた部品を使いたい。
使いたい理由は技術だけじゃなく、各種のしがらみが多いというのが厄介。
そして、部品選定を変えた結果、問題を生めば「それみたことか」と攻撃が始まる。
 
そもそも携帯電話でシナジーを生める部分というのは、各社が持つ設計プラットフォームの共通化だろうけど、上記の理由が大きくてなかなか前に進まない。
 
すりあわせ技術を煮詰める前段階の「組織間のすりあわせ」が上手くいかない。
 
それを解決するためにはトップダウンの組織構築が必要なのだけど、
寄り合い所帯だから、社内調整が進まず何も決められない。
 
そのまま長い年月が過ぎてシナジーを生み出すことなくロスが発生する。
 
 
上記のような問題を解決するためには「外圧」を加えて、嫌でも組織再編させること。
そのために外資や大資本のようなプレーヤーが必要だけれど、こんな難問抱えたところに、コスト裂いて再生させるぐらいなら、もっと優良な投資先は沢山ある。
そもそも、ゾンビのように生き長らえさせて、利益が出るビジネスに成長できるかまったく持って疑問だ。
 
 
「ケータイ」ガラパゴスなんて言っているうちに、
「家電」ガラパゴスになって、「ものづくり」ガラパゴスになるまえに、何かの手を打つことが必要。
 
一社員でも分かっていることなんだから、きっと経営陣は何かしらのアクションを起こしていると信じたい。